今日は雲ひとつない青空で
気温もちょうど良くぽかぽかしていて
こんな日に屋上に行ったら最高だと思う
つーわけで今日はサボり決定
「とんだ一日」
「・・・で、気分良く屋上に来たのはいいとして、なんでこいつが居るんだよ!」
オッス!みんなのアイドルゴールドだぜ?
本日は良く晴れたお天気で、こんな日は屋上でサボりだよな、と思って屋上に来てみたら・・・
奥のほうに良く見知った赤を見つけたわけで
なぜかかけている眼鏡がさまになってるな、とか考えてみたり
「確かに教室に居たと思ったんけどな・・・」
俺は目の前で寝ているシルバーを起こさないように小さくつぶやく
そう、確かに俺が確認したときは教室に居たんだ
だけどなぜかこいつは此処に居るわけで・・、いつの間に来たんだか
「くっそ、気持ちよさそうに寝やがってよぉっ!そこは俺の特等席なのに!」
シルバーのやろうが座っている場所は、いつも俺が昼寝するときにねっころがっている所なわけで、俺は寝ように寝れないのだ
「別に違う場所に行ってやってもいいんだけどさ!こいつの為に動くってのがきにくわねー!」
俺は心底悔しそうに叫ぶと、いまだ気持ちよさそうに眠っているシルバーの前に座り込んだ
「さてと・・、どうしてくれようか・・・」
俺はおもむろにシルバーの顔に手を伸ばしてみた
するとシルバーは、んっ・・、と小さく声を上げて、気持ち悪そうに眉をしかめた
「こいつ本当にねてんのか〜?」
寝てるときまでとことんむかつく奴だぜ!
とか思いながら、俺は柔らかそうなシルバーの髪を触った
「・・・うわっ、けっこうさらさらしてんな・・・、こいつの髪」
綺麗な赤みをおびた髪を下から上にすくってやれば、さらさらと手の中から髪が流れ落ちていく
こりゃ女がうらやましくなるような髪質だぜ
しばらく面白くなってシルバーの髪を触っていれば、いつの間にか開いたこいつの銀色の目が俺を見つめていることに気がついた
「あっ・・・と、おはようさん、シルバー」
少し気まずそうに俺が挨拶をすれば、シルバー小首をかしげて不思議そうに俺を見た
おいおい!お前はそんなキャラじゃねーだろ!!
「なにやってんだよシルバーちゃん、驚きのあまり頭がおかしくなったか?」
「・・・誰だ、そのシルバーとかいう奴は」
へっ?
俺は思わず返ってきた返事に目を丸くする
こいつ今なんて言った・・?
「・・・冗談はよしてくれよシルバーちゃん」
「俺はシルバーではない、ソウルだ」
俺が若干あせりながらそういうと、こいつの真剣な瞳がかえってきた
こりゃ冗談ではなさそうだ
「・・・・・・えっ!!?シルバーじゃねーの!?」
俺はこの世のものとは思えない奇声を上げた
まあ何とか言葉にはなってたけど・・・
「・・・・っ、ああ」
こいつはうるさそうに耳をふさぐと、不満そうに答えた
「・・・そか・・・、悪かったな、変なことして」
「別に・・・、気持ち悪くはなかったし」
「えと・・・、ソウル・・・だっけ?」
「ああ、一年S組みソウルだ」
「えっ!一年生!?」
「そうだけど何だ?」
俺はこいつが一年生ということにびっくりする
だって俺とほとんど身長変わらないじゃん
ちょっと俺のほうが高いかな〜ってぐらい
ありえなくね?
「あー、別になんでもねーんだけど、身長高いな〜って思って・・」
「俺より高い奴がいるぞ」
「マジで!?」
俺は次々と出てくる事実にびっくりする
最近の一年生は発育がいいんだな〜
「・・・・・・・ゴールド・・先輩?」
ふとこいつが小首をかしげながら俺に聞いてきた
何だ、俺の名前知ってたのか
「ああ、いかにも俺はゴールドだぜ?」
「ふーん・・、本当にハートに似てるんだな」
はっ?
ハート?
って誰だ?
「・・・ハートって誰」
「あっ・・、すみません、ゴールド先輩は知りませんよね、一年S組みのハートって奴」
「ああ・・」
俺はいきなり出てきたそいつの名前に、少し不機嫌そうに顔をしかめる
なんだよ俺に似てるって・・
「俺と同室の奴で、お調子者で馬鹿でなにも考えてない奴です」
「へー・・」
「あっ、ゴールド先輩と似ているのは顔のことだから安心してください」
俺が次々と出てくる悪口に不機嫌そうにしていると、こいつは思い出したように付け足した
なんだ、似てるのは顔か
「それにゴールド先輩のほうがかっこいいですから」
こいつは少し微笑むとそういった
なんだよ、こいつシルバーと違っていいとこあんじゃん
「そっか!お前良い奴だな!今度俺の部屋遊びにこいよ!」
「いいんですか?」
「ああ!」
俺が元気良く返事をすると、そいつはとても優しい笑みを浮かべた
まるで子供を見守る母親みたいな・・
俺は思わずそいつの笑顔に見とれる
こんな奴が同室だったら俺は喜んで一緒に居るのに
「それじゃあゴールド先輩、俺は失礼します」
「ああ!」
ソウルは軽く頭を下げると、屋上の階段をおりていった
とたんに屋上は俺一人になる
少し寂しいなんて思ってしまったり
「・・・・・・今日あった事シルバーに話してやるか!」
俺はそういうと意気揚々と屋上を出て行った
俺がシルバーに話すんじゃなかった、と後悔するのはまた別のお話
END