『ポケスペ演劇部!』



今日も賑やかなある一室。
それはポケスペ学園の一階にあった。


うるさいほど賑やかな一室、ポケスペ演劇部は、今日も白熱したバトルを繰り広げていた。
そう・・・こんなふうに・・・




「だいたいよー、なんで俺がこいつと兄弟って設定なんだよ!少し無理があるだろ!?いやかなり!」


そう叫び、机の上に足を乗せる男の名はゴールド。 ポケスペ演劇部で、主に元気キャラをうけおう中学二年生だ。


ゴールドは、少しイライラした様子で目の前にいる赤髪の男をにらみつけると、さっきから黙って聞いている先輩のレッドに声をかけた。



「レッド先輩はどう思いますか!?・・・って、寝てる!?」



みるとレッドはぐーぐーと眠っていた。


彼はポケスペ演劇部で、主に主役などの人気キャラを演じる高校一年生。 しかし見たとおり呑気な性格で、どんなときでも自分の意思を貫く、部一番の厄介者だ。



「おいレッド、起きろ」


寝ているレッドの頭を叩き、起こそうとするつんつん頭の男の名は、グリーン。
副生徒会長を務めるしっかりものだが、どこか抜けている。
つーかあきらかに抜けている。
自分に火の粉が降りかかってこない限り、絶対に助けようとしない、案外マイペースな高校一年生だ。



「う〜ん・・・・、あ、グリーンおはよう。もう朝?」
「今は昼だ」


起きてへへへっと笑うレッドにツッコミを入れる。
彼は他人に無関心なふしがあるが、主にレッドのライバル役を演じるためか、レッドにだけは関心が強い。
レッドもグリーンのことを信頼してるためか、グリーンのことに関しては結構敏感だ。
部でもラブラブ?いや、仲良しすぎてみているのがつらいという声が・・・・・(主にゴールド)



「えーと、何してたんだ?」



自分が寝ている間に話が進んでしまったため、何処まで進んだのか聞こうと思い監督のブルーにこえをかけるレッド。 するとブルーは椅子から立ち上がり、
「何の問題も発生していないわ。台本どおりに進んでるわよ」
と笑顔で言った。



「そっか」


レッドは安心したように笑い、最初のほうに配られた台本に目を落とす。
グリーンもその台本を覗き込み、二人でニコニコと会話を弾ませている。
これが二人の世界というものだろうか。



「ちょっ、何の問題も発生していないって、発生してるじゃないッスか!俺は納得していませんよ!こいつと兄弟だなんて・・!!」


ブルーの言葉に反論の声を上げるゴールド。
無言で座っていた赤髪の男・・・、シルバーを指し、冗談じゃないと声を荒上げる。



「奇遇だな。俺もお前と兄弟なんて死んでもお断りする」


今まで黙っていたシルバーも、さすがに声を上げ、ゴールドを挑発する。

ゴールドはなにぉっ!っと叫ぼうとしたが、その前に隣に座っていた女の子に蹴りを入れられ、言うことは出来なかった。


「いい加減にしなさい!ブルー先輩が困ってるでしょ!」


二つ結びの女の子、クリスタルは、イエローと一緒に内容を考える役をつとめている。


すぐに蹴り技が出たのは、まあ、普段の行いからだろう・・・・(どんなおこない?)



「つ〜・・・・・・・・!」



高等部にけりを食らったゴールドは、机にのめりこむ。



それを見てブルーは笑い、シルバーはあきれている。
まあ、けりを食らった本人ゴールドはというと、
「・・・・・・・・・・・・・・ぶちっ」
切れた。



「だぁぁぁぁぁ!!!!何なんだよ!クリスまで!つーかブルー先輩困ってねぇ!!楽しんでる!もう嫌だ俺はこんな役!降りる!」
「ちょっ、ゴールド!」



部屋から出て行こうとするゴールドを、必死にクリスが止める。
時々蹴りが入っている音がするのは・・・、まあ気のせいだろう。




「あの・・・・・、シルバー先輩、ちょっといいですか・・?」



ゴールドと争いにならず、ほっと一息ついたシルバーにかかる声。
声の主は後輩のルビーだった。

ルビーは中学一年生。
裁縫の腕が達者で、演劇部では主に衣装などの小物を作るのを任されている。


そんなルビーも今回は劇に参加するようで、不安なのでシルバーに声をかけただろうか?



「あの、シルバー先輩。今回僕達も参加するんですけど・・・、なんで悪役なんですか?」
「・・・・分からない。配役についてはイエロー先輩に・・・」


そういい何か怪しげな本を見て微笑んでいるイエローをさす。
彼女はクリスと一緒に台本を考える一人だ。
ただちょっと腹黒・・・・、いや、だいぶ腹黒く、何故か毎回考える内容がグロデスク。
クリスがいるから何とかなっているものの、もし彼女一人だったらどうなっていただろうか・・。



「・・・・・・いえ、その・・・・・・」


さすがにイエロー先輩に意見する気は無いらしく、ルビーはたじたじだ。
するとその気配に気づいたのか、イエローはにっこりと微笑み、
「大丈夫だよ、サファイア君はのりのりだから」
といってサファイアを指す。



確かに見るとサファイアはのりのりで悪役〜!とか叫んでいる。


彼女はサファイア。
主に姫役とかをつとめるが、おてんばな姫になることが多く、今回はおとなしく悪役をしてもらった。
だけど、本人はかなりのりのりで、どうなることかと作者は心配だ。



「サファイア・・・」
ルビーは意気揚々としているサファイアを見てため息をつき、頭を抱える。


「ふふ、安心しなさい。二人はカップルっていう設定だから」



それを見て、ブルーが怪しく笑いながらルビーに言う。
するとルビーはぱぁっと嬉しそうな顔をし、ぐっと指を突き出す。


「ブルー先輩・・・。OKです!」
「ええ!」
(それでいいのか・・?)



一部始終を見ていたシルバーは、疑問に思ったが、あえて突っ込まず、見守ることにした。




レッドとグリーンは完全に二人の世界。
ゴールドとクリスは乱闘(一方的にゴールドが蹴られているが・・)
イエローは何か怪しいものを取り出している。
ブルーはニコニコしながら台本の見直しをし、サファイアは暴れまくっている。(ルビーは止めようと必死)




一方そのころ、ドアの付近で部室を覗いていた後輩達は・・・・。





「・・・・・・・・ソウル、俺、演劇部にあこがれてたんだけど、やめるわ、入るの」
「・・・・・・同感だな」



そういい立ち去ろうとする。
が、ドアが開いてしまい、みんなから丸見えだ




「「・・・・・・あ」」





どちらにも気まずいふいんきが流れたそうな。





続く!かも・・・





END