『小指の赤いマニキュア』




「つまんない」


そう呟いてみても、やっぱりつまんないものはつまんなくて。
隣に居る後輩にちょっと八つ当たりしてみたり。
何するんスか!と、頬を膨らまして怒るところがまたなんとも言えぬほど子供っぽい。
やれやれ、どーしてシルバーはこんなおこちゃまが好きなんだろうねー。
やっぱ男はクールでかっこよくなくちゃ駄目だと思わない?
そう、俺のグリーンみたいにさ。
・・・・・・・あ、でも、クールでかっこいいはシルバーの役目なのか。
だからゴールドはこんなに子供っぽいのかな?
お互いの欠点を埋めあう仲ってこと?
うわー、羨ましいー。
とかなんとも思っても無いことを言ってみたり。
だって俺にはグリーンが居ますから!


「だからいつどこで俺とシルバーが付き合っているといいましたか!」

「違うの?」

「違います!!」


またまたー、ちゃーんとお兄さんは知ってるんだぞ!
なんだかんだ言って二人はとっともラブラブなことを!
この間は二人でデートに行ったらしいしー。
・・・・・・・え?無理やり行かされたって?
じゃあ二人で仲良くマラソンしてたのは?
・・・・・・罰ゲーム?遅刻したから?
じゃあじゃあ裏庭でのキスは?
・・・・・・・・・・気が狂ったって?それよりなんでそんなこと知ってるかって?
そりゃみてたか・・・・。


「なんで見てんスかぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」


顔を真っ赤にさせながら必死に俺の言葉を遮るゴールド。
そんなに慌てなくてもいいのに〜。
たかだか見られてたぐらいで凄い動揺。
俺だったらもしろ見せ付けてやりたいけどね!
・・・・・そんな事ができるのは俺らぐらいだって?
あっ、そう。
でもそんなに必死になって否定するところはなかなか可愛げあるじゃないですか。
ん?もしかしてシルバーもゴールドのこんなところが好きなのかな?
きっと他にも理由があるだろうけど。


「あー、そろそろゴールドをからかうのも飽きてきたなー」

「からかわないで下さいよ!・・・・・つーか、そんなに待っているのが嫌なら、会いにいけばいいじゃないっスか」

「・・・・・・・・・・・・・・、なるほどね、確かに」


それもそうなんだけどさ、でも、会いに行ってもグリーン仕事だもん。
こっち見てくれないし。
なーんか赤い糸的なものがあればまだ落ち着くんだけどねー。
あ、だからと言って糸は却下だからな。
すぐ切れちゃうし。


「なんかいいものないかなっと、・・・・・ゴールド、それ、何?」

「これっスか?」


マニキュアっすよ。
そう答えると、ポケットから数種類のマニキュアのビンを出し、今週のラッキーアイテムだと説明してくれた。
はー、意外に占いとか信じちゃうタイプなんだ。
・・・・・え?イエローに言われたんだって?
それはそれはお気の毒に・・・・・・・・。
ちなみにマニキュアを選んでくれたのはルビーと・・・・・。
はー、人脈厚いねー。
塗るのは自分でやったって?
そっか、今日もつけてたんだ。
ブルー先輩は一発で気づいたのにって・・・・。
それはたぶんイエローに報告する為だよ。
サファイアも遠慮して今日は外で遊ぼうと誘いに来なかったって?
レッド先輩最低ーって、仕方が無いだろ、俺はグリーンにしか興味がないんだから。
グリーンのことなら髪の一本一本のハネ具合さえ覚えてるよ。
ちなみに昨日はいつもよりボサボサ感がひどかった。
・・・・・・・笑うなって。


「あ、そうだ、レッド先輩。手、貸してください」


言われたとおりに手を出せば、そこに赤いマニキュアを丁寧に塗られた。
何これと聞けば、楽しそうに笑って、赤い糸の代わりだと。
グリーン先輩にも塗ってやってくださいと、赤いマニキュアを俺に渡した。


「どうぞご自由につかってください。これで少しは、繋がっているきがしません?」

「・・・・・・・・・・・ん、サンキューな」


頭を撫でれば嬉しそうな顔。
なるほど、これがゴールドの魅力なのかもしれない。
全ての人を包み込む優しい愛情こそが、彼の魅力なのかも。
ほら、その証拠に彼の周りにはいつも人が絶えない。
今日はクリスと買い物に出かけたとか、今日はシルバーと喧嘩したとか。
今日はブルー先輩にからかわれたとか、今日はイエロー先輩に実験台にされたとか。
今日はサファイアとサッカーをしたとか、今日はルビーに遅刻を注意されたとか。
全部、全部巻き込んでいく。
シルバーも、彼のこういうところが好きなのかもしれない。


「じゃあ、いっちょアタックしてきますか!」

「ファイトっス!先輩!」


左手の小指を赤くして、生徒会室に居るだろうグリーンに会いに行く。
とりあえず、最初の目標は抱きつくことかな。
そしていっぱい甘えて、その後小指にマニキュアを塗ってやろう。
そのほうが、きっと俺らしい。








END




後書き
・・・・・最初は、グリレにするつもりだったんです。
でも何故だかレッドからみたゴールド的な話になってしまった。
・・・・ま、いいか!言わなきゃ誰もわかんないわかんない!
いや〜、でも書いてて楽しい話しでした!
どうやって全員の名前出そうかな〜と考えて、ずっとうきうきしてました!
ちゃんと全員の名前出てますよね?
・・・、あ、でもグリーンってだしたかな?
なんかレッド先輩しか言ってない気も・・・・・。
まっ、いいか。 今回の話は、妙に台詞が少なくなってしまいました。
とういうことで、次回は台詞を多く書くぞ!
では、このへんで・・・・。
ありがとうございました!