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『銀のペンダント』 最近女子の間であることがはやっている。 それは俺の同室者であり、むかつくモテ男であるシルバーに、誰が一番にプレゼントを受け取らせられるかというもの。 そもそもあの野郎は女子からプレゼントを受け取るやつじゃねぇし、そういうことに興味なさそうだし。 俺ゴールドとしては、大変どうでもいいことなわけだが、最近ちょっとうざい。 何がって? そりゃ今現状を見れば分かると思うぜ。 うん。 「シルバー君、私が作ったクッキー受け取って」 「えー、私のカップケーキのほうが良いでしょ〜?」 「このブレスレットとかどうかなぁ?」 三人の女子に囲まれて、ハーレム状態なシルバーちゃん。 それだけなら俺も気にしねぇんだが、生憎俺とシルバーの席は前後ろなんだよ。 つまり、後ろが凄くうるせぇー。 本人が迷惑そうっていうのが唯一の救い。 でもそれはそれでむかつく。 せっかくの女子からのプレゼントだっていうのによー。 「てめーらさっきからうるせーんだよ!!シルバーもシルバーで、さっさとどれか受け取っちまいな!!それでおわんだろ!!」 我慢しきれなくなって、叫ぶ。 とたん静まり返る女子。 ほんの少しスッキリ。 けれどそれもつかの間で、すぐにまた女子どもは騒がしくなった。 ああ、うざってぇ。 「ひっどーい。乱暴〜。シルバー君。こんな子気にしなくていいから、ゆっくり決めてね〜?」 「ほんとほんとー」 ぶち。 俺の中で何かが切れた気がした。 そりゃもうぶっちりと。 もう良い決めた。 無視を決め込む。 せっかく俺なりにてめーらの味方してやったっていうのによー。 勝手にしろ!! どーせ振られんだから、今だけ夢でもみてろってんだ! くそ女どもめ!!! 「あー、分かったつうの!!もう何も言わねーから、さっさと振られとけ!!」 言い切って前を向く。 女子どもはまた何か喚いていたが、聞こえない。 俺の耳にはてめーらの声なんて届きません。 もう二度と会うこともねーだろーよ。 だからさっさと去ってくれませんかねぇ!? 「ゴールド」 遮断していたはずの声が、耳に響いた。 それがシルバーの声だと分かり、舌打ち一つ。 けれど女子どもの悔しそうな顔も見たい気がするから、振り返る。 「んだよ」 「要するに誰かから受け取れば終わるのだろう?」 「あぁ?」 言っている意味が分からず、首をかしげる。 女子どもには分かったようで、全員息を呑んだ。 なんだこれ。 なんか俺だけ分かってないって、妙にいやなんですけど。 「この間ネックレスがどうとか言っていたな」 「・・・・・あー、アレのことか?なんだよ、欲しいのか?」 この間のネックレスとは、俺が懸賞で当てたネックレスの事。 本当は金のネックレスが欲しかったのだが、何の因果か、色違いの銀のネックレスのほうがあたってしまった。 俺はそんなシンプルなヤツつけないし、処分に困ってた。 それをもらってくれるっつーんなら、ありがてーけど・・・・、いったいどういう風の吹き回しだぁ? 「ああ、くれないか?」 「・・・・んー、どこやったっけ・・・・。・・・・・お、あったあった。ほらよ」 鞄のポケットに入っていた銀のネックレスを投げ渡す。 ネックレスは弧を描き、シルバーの手へ吸い込まれていった。 そのままシルバーはネックレスを首に付ける。 ・・・・・案外似合ってるっていうのが、またむかつくぜ。 「・・・・ま、見てのとおりだ。さっさと報告でもするんだな」 「・・・・・はぁ?てめー、何言って・・・・」 シルバーがそういったとたん、女子が悲鳴を上げて教室を出て行く。 あぁ?なんだ?いったい。 や、いいんだけどよ。 ちょっと、いや、かなり不気味だぜ。 あんだけキーキー言ってたのが、いきなり去るとか。 「なんかしたのか?」 「さあな。どうだと思う?」 質問を質問で返してんじゃねーよ。 悪態ついて、少し笑う。 ま、いっか。 女子どもは居なくなったし。 うるさくなくなったし。 それで十分。 何があったかなんて、俺には関係ねーや。 とりあえず、 「シルバー」 「・・・・・・・・・?」 「案外似合ってんぜ。殴っていーい?」 今日も平和だ、つーことだな。 END 後書き 過去拍手です。 実はいうとこの拍手、結構続いてたりします。 でも、続いてるっていってもなんとなくつながりがあるってだけなんで、全部読まなくても全然大丈夫です。 しかし読み返してみるとものすごく恥ずかしい。 できれば消去してしまいたい。 しかしそれはそれでもったいないきがするし・・・・・。 うーん・・・・。 2012年8月18日 管理人渚 (お題は『確かに恋だった』というサイトからお借りしました!) |