『昔見た夕焼け』



『あ、見てグリーン。夕焼けだよ。綺麗だね』

『ああ、そうだな』

『ねぇ、もっと近くまで行ってみようよ』

『無理だな。夕日は遠いから。人間の足じゃ追いつかない』

『ふ〜ん、つまんないの』

『・・・・・ごめんな』

『謝るくらいならさ、つれてってよ。いつか夕焼けに』

『・・・・・そうだな、連れて行けるといいな』

『もう、グリーンのいくじなし』









「・・・・・・・・・・くす」

「どうしたレッド?いきなり笑って」

「いや、夕焼けがきれいだな〜と思っていただけですよ」


ここは生徒会室。
俺はいま恋人のグリーンの仕事が終わるのを待ってるところ。
全然かまってくれなくて暇なんだけどさ、時々目があったりするとすごくドキドキする。
だからこんな時間も嫌いじゃない。
でもやっぱり見詰め合ってる時間のほうが好き。
いっそのこと、この世界に俺とグリーンだけならよかったのに。
そしたら一生あの目は俺を映してる。
なんて幸せ。
本当にそうなればいいのに。


「・・・・レッド」

「・・・・・・・・・・へっ?あ、何?」


いつの間にかグリーンがこちらを見ていた。
しまった。
もったいないことしちゃったな。
見詰め合ってる時間が減ってしまった。
ええい!俺としたことが!
今度どこかで埋め合わせをしないと。


「夕焼けを探しに行かないか?」

「・・・・・・・何言ってるの?グリーン・・・・」

「ちょっと昔のことを思い出してな。今なら連れて行けるきがするんだ。丁度仕事も終わったしな」

「・・・・・・・・あ」


嬉しい。
素直にそう感じている自分が居た。
あんな昔のこと覚えてくれていたんだ。
ううん、それだけじゃない。
丁度俺も今同じことを思い出していたんだ。
なんていうのかな・・?
以心伝心ってやつ?
まあ、俺とグリーンだから当然なんだけど。


「いいな、探しに行こう」

「ああ」


手を繋いで生徒会室を出る。
目的地はいつかの夕焼けってことで。
さあ、一体いつ着くだろうか。
でも、それまで俺たちは二人きり。
だからずっとつかなくてもいいかもな。
だって、俺の幸せはグリーンがそばに居ることですから!




END

グリーンとレッド