『もう一度』


前方にある人物を発見。
僕はにっこり笑うと、気づかれないように近づいて、わっと驚かしてやった。


「きゃっ!・・・なっ、なんね!?」

「やあ、元気かい?」

「・・・・・あんたには関係なかと。いきなり人を驚かすような人には教えたくなか」


そのまま彼女は走って僕から離れてしまう。
数メートルはなれたところで振り返ると、彼女はあっかんべーをした。
その子供っぽさに思わず笑みが漏れる。
本当に、可愛いんだから。
これだからサファイアを驚かすのはやめられない。
だから明日もきっと、もう一度。
前を歩く彼女を驚かせるのだろう。



END

サファイアとルビー。